webサイトは永遠に未完成

午後からは「日本の古本屋」の会議なので、開店と同時に宅配買取の開梱と評価を始める。すでに1週間以上お待たせしてしまっているお客様があるので、とにかく急いでやらなければいけない。宅配買取の作業はここのところ(息子1号改め)若旦那にずいぶん手伝ってもらっているのだが、それでも遅れ遅れだ。2箱と8箱の二人分。

「日本の古本屋」の業績は結果的に、まあ順調と言ってもいいかもしれないが、機能面やUIの点でこの一年間ほとんど進歩がないのは怠慢と言われても仕方がない。また、サービスの安定性という点でも、まだまだ不安が残っている。これらは、システムベンダーであるH社が、eコマース・スサイトの制作に慣れていないことが大きな原因だが、我われもそのことの重大さにもっと早く気づくべきだった。

商売は常に工夫を加えていくことで成り立つものだ。「今までどおり」やり始めたら、横ばいどころか売上低下は必至である。webサービスの世界では、そういうビジネス上の工夫をグロースハックなどと言ったりするが、要するにwebサイトは永遠に未完成で、毎月毎日何かを変えていかなければならないということだ。H社にはそういう考えは全くない。作ったものは完成品で一切手を触れてはならないと思っているらしい。

このような考え方は変えてもらうしかないのだが、公共部門を主に担当してH社のチームには頭の切り替えがむずかしいようである。多少の改良を加えてもらうことに成功しても、(顧客から見たサイトの利用価値を最大化して、売上を伸ばすという)目的を共有できていないので、結局的外れなできあがりになってしまう。

そんな事で、ここのところ実質的な開発は停止状態だ。我われとしては、根気よく交渉して、現状を打破するように努めるしかない。

よるは例によって「餃子屋」で食事をしながら、会議の席では話しきれなかった意見の交換をする。閉店直ぜんに帰店。店に残っていた店長と一緒に帰りながら、セブンイレブンで焼酎「高千穂」を買う。真っ黒い瓶に入った蕎麦焼酎だが、コンビニで売っているものとは思えないよい香りがする。寝酒に5勺ほど。