出すのも体力がいるが、箱詰めをしてくださったお客様もご苦労されたことだろうと思う

宅配の買取は、箱から出すのが意外にたいへんである。先週は25箱を一人で送ってくださる方があって、置き場所にも困るほどであったが、店長がぱぱっと箱から出してくれたので、楽に査定することができた。やきものや茶室の本など、なかなか良い品物を売っていただけた。出すのも体力がいるが、箱詰めをしてくださったお客様もご苦労されたことだろうと思う。

つづいて、SFや幻想文学など12箱。状態がよくない物が多いが、おそらく古書で集められたものなので仕方がない。ちょうど私が若いころ読んだような懐かしいものなので、私情がはさまって少し高めの評価になってしまった。

このところ出張買取は週に2,3回と件数こそ少ないが、一回の分量は1000冊以上になることが多い。先日は思想の科学会の方のお宅に伺った。学生運動や社会運動に関係していた方なので、その方面の資料があるかと期待したが、ほぼ本のみであった。

「日本の古本屋」がリニューアルしたのが去年の1月19日。その後トラブル続きで(システムだけではなく、開発体制そのものも)、ほぼ1年間停滞していたが、やっと再出発の兆しが見え始めた。懸案は山ほどある。だが、まず現状の立て直しからだ。