退院しました

土曜日に退院して、今は自宅療養中です。女房殿のきついお達しでまだお店には出ておりません。
一時はひどい数値だった血液検査も、土曜日の段階ではほとんどの項目で正常上限の2~3倍ぐらいまで落ち着いてきたので、まあ退院しても大丈夫でしょうというということで、その日のうちに病院を出て自宅に帰ってきました。点滴もしていないし、食事も普通食(減塩低タンパクではありましたが)、薬は飲み薬という状態なので、自宅にいてもあまり変わりはありません。とにかく安静にしていることが大事だそうです。
月曜日には肝疾患の拠点病院である武蔵野赤十字病院に行って原因について意見を聞いてみましたが、やはりはっきりはしません。しかし、飲酒が引き金となったのは間違いないでしょう。それほど多量の飲酒を続けなくても、なるときはなるらしい。先生の専門とするようなシリアスな原因で僕の数値ぐらいまで行ったら、自然に症状がよくなることはないので、いまごろ天国だそうです。恐ろしいことです。
入院しているときには、あんなに家に帰りたかったのに、家のベッドで二、三日間ひとりで寝ていると、病院が懐かしく思われるから不思議です。6人部屋でさまざまな患者がいる混合病棟でした。脳外科と整形外科の人にはリハビリがつきものです。手術を終わった次の日から、もうリハビリが始まるようでした。悪い部分とは関係ないところも、寝ている間に動かなくなってしまうのを防ぐために動かすようです。体だけではなく言葉のリハビリもあり、日常生活の訓練のようなものもあるので、かなりいそがしいようでした。僕のベッドは入り口近くにあったので、リハビリの先生だけではなくナースやケアスタッフがいつも目の前を通っていたような気がします。
ここは天国だと同室のおじいさんが言っていましたが、乙姫のいない竜宮城という感じでしょうか。それに、病院食が僕の口に合っていたようです。ただし、一日1800キロカロリーですから、いつもお腹をすかせていました。
家では、自由に食べられるのがなんと言ってもうれしい。今日はあんみつを食べました。けれど、こういうものはひとりで食べると、何か虚しいものです。もうしばらくは、家で寝ているほかありませんが、よくなったらまた家族のために働きたいです。そして、また健康保険料と税金をいっぱい払って、病院と医療制度に恩返しします。