実際には通れない近道を示すナビ
午後から崩れるという天気予報だったので、宅買はなるべく早く済ませてしまいたかった。本日の予定は近所ばかりで4件。いつもは午後に出発するのだが、お客様と相談して、一軒だけ午前中に行かせてもらった。人文書の白っぽいところを200冊ほど。私の好きな本が多かったので、計算上の金額に2割上乗せしてしまった。息子1号と一緒に行ったのだが、評価が高いのに驚かれた。階段の4階から降ろしたので、暑い。松月庵で昼食をとってから店に戻って買った品物を降ろす。
午後はすぐ近所のお宅から始める。造船会社の社史など、100冊程度。後のお宅で車がいっぱいになりそうなので、個人出版の本などを残させてもらう。もう少し本の話がしたそうなお客様を残して出発。時間がなくて、申し訳ありません。
次のお宅は細い道が入り組んだ地域にあり、慣れないとだんだん細くなる道に嵌ってしまい立ち往生することになる。わかっていたのだが、雨が降り始める前にと焦って、実際には通れない近道を示すナビについしたがってしまった。結果は案の上のノコギリ右折。結局は遠回りして反対側からアプローチすることになる。お客様は人文系研究者の方で、二階の書斎に歴史資料や思想全集など。古い岩波文庫などもあったけれど、こちらはガレージに置いてあったので、砂埃にまみれてしまって売り物になりそうにない。一部を除いて「片付けるだけ」ということにしていただいた。
最後はすでに他界された方の本の整理とのこと。家の電源がほとんど取り払われていて、懐中電灯での作業。実用書や読み物などだが、しかし、意外にもここ十年以内に買われた本ばかりだった。家具なども、新品同様に見えた。
帰り着いたのが6時前。バラの本は、佐藤店長が倉庫に積んでくれる。全集類だけ簡単に整理して値段を付けると、もう七時を過ぎている。夕食は、一足先に帰った佐藤店長が女房殿に早変わりして作ってくれたローストポークと、その汁で焼いた野菜。おともはコンビニで買った390円のワイン。