は「日本の古本屋」クレジット標準化説明会
本日は「日本の古本屋」クレジット標準化に関する説明会。「日本の古本屋」では東京古書組合で契約してるクレジット決済が使えるが、手数料の問題などでこれを不可にしている書店もある。しかし、クレジットが利用できる書店とできない書店が混在してるのは顧客が混乱するもとなので、全店で顧客が希望した場合にはクレジット決済が可能にするというのが今回の改革だ。
午前中は、昨日買った品物のうち全集物など物量が速く捌ける物を中心に値段付けをして、12時15分に店を出る。吉祥寺で最も満足感の高いラーメン店「円寺」でつけ麺を食べて神田へ。最近は、昼食を少なめにすることが多いが、それでは人当たりが厳しくなるので今日は満腹コース。これで、夜までひもじくならない。
2時からは業者さんとの面会。私が信頼するtdさんの紹介の人達だから、一言一句聞き逃さない。来ると思っていなかったtdさんがサポートに付いたのでなおさらである。
韓国のテレビ局が「日本の古本屋」について聞きたいという電話があるが、今日は対応無理だと答えて、4時から説明会。
「日本の古本屋」は古書組合が運営しているので、古書店の利益を考え、主に古書店の側を向いて経営方針を決めてきた。しかし、古書組合に加盟していない古書業者が増えてきた今日、組合だけが業界の利益を代表しているとは言えない。顧客の利益を考えてこそ、古書店も経営を持続しうるという判断の下、クレジット標準を「日本の古本屋」事業部として決断した。
お客さんの立場に立って考える、というのは今期事業部の大方針だ。議論の中で、古本の売り手と買い手双方の利益が最大になるサイトに人が集まるという原理がえられたのは収穫。本屋ばかりが得をしても顧客が離れるし、顧客ばかりの利益になっても本屋がいなくなる。双方の利益を足して調整できるサイトこそ、古本界のの未来を切り開く場所になる。当たり前のことだが、実現するのは難しい。古本のことを知っている者は少ないからだ。ならば「日本の古本屋」こそは最近にいるのではないか。
一古書店として考えれば、クレジットであれ、他の便利な方法であれ利用できる古書店が先んじて利用すればいいのであり、事業部は様々な道具を用意して対応できる書店だけに提供すればいいと思う。しかし、「日本の古本屋」というサイト全体を考えた場合、なるべく全ての書店が「まあまあの状態」にある方がお客さんは使いやすいだろう。クレジットが使えるぐらいは今や当たり前と言っていい。先に進む本屋とあ後から付いてくる本屋の距離をどう保つかは事業部の舵取りである。クレジットに関してはそろそろ護送船団方式で行きたいというのが、我々の判断だ。
説明会は、結果として想像以上に有意義であった。「日本の古本屋を」今後どう運営しているべきなのかという議論もできた。しかし、やはりちょっぴり疲れたので、古書会館近くの中華料理店「太一」で餃子と紹興酒をいただいて本日の緊張を流すのである。