その日店に立った全従業員を集めて

近所のスーパーマーケット「ららマート」が突然の閉店。運営している会社が倒産したらしい。
本日の無料集荷は2件17箱。しかし、一件は値段が折り合わず、返送となる。しかも、いちどOKを出されてから、やはり返してくれという話。
こういうのは本当は困る。さいわい、まだ作業を始めて間もなかったので、まだすべての本が店内にあった。それでも送ってもらった本を完全に復元するのはむずかしい。交渉の末、多少足りないものがあっても構わないということになり、送り返すことにする。
すでに帰宅していた従業員も含めて、その日店に立った全従業員を集めて、記憶をたどり何とかほぼ完璧に復元したと思うが、むしろ関係ない本を分離することがむずかしい。
ベストセラーものが多かったので、買値は確かに安かった。しかし、これは相場という経済の事実だから仕方がない。一方で、そんな相場になってしまうのは、業界の努力が足りないからだとも言える。
本に経済的価値だけではなく、特別な思い入れをいだいている方は多い。金額は金額として、思いの方も引き受けるという自覚が足りなかったかもしれない。よくある失敗だが、油断していると繰り返す。安いものについては、「うちでは買えません」と断るようにしていれば、こんな事はないのだが。
お客さんの怒鳴り声が頭について離れず、よく眠れない。