植木職人をしているKの妹が来て

植木職人をしているKの妹が来て、家の伸びすぎたコニファーを刈ってくれた。
建物と道の間の数十センチしかない空間に植えてあるので、すぐに敷地からはみ出して狭い道路を圧迫し近所の迷惑となる。どんどん伸びる針葉樹だ。限界まで刈り込んでも、2年もすれば自分の影で下の葉が枯れるほどに伸びる。
Kは美容院でパーマをかけている。複雑なスタイルらしく(部分的にストレートパーマと、鏝によるパーマを組み合わせる)夕方まで帰ってこない。
ぼくは、キャンプ用のディレクターズチェアーを出して、妹の仕事ぶりを一日中眺めていた。昨日よりもだいぶ涼しい。空の雲はいくらか黒くなりかけているが、雨雲というほどではない。ときおり日がさし、また曇って、乾いた風が通り過ぎてゆく。
あの大きなハサミを示して、やってみるかと妹がきくのだが、ぼくはそんな恐ろしいものは扱えないと断る。落ちた枝を片付けるのだけは、ちょっと手伝う。
帰ってきたKがつくった夕飯は、春雨と牛肉のタイ風サラダ。それにアイスバイン。