ドライブ、ということで

桜チャンネルの古本紹介番組出演は、なんとこちらでテーマを決めるのではなく、「二・二六事件でよろしく」とのことだった! このぼくに二・二六事件!!
言い渡されたのが、暮れだったので、もう市場もない。今週になってから古本屋仲間に相談したりして、あわててどんな本を紹介しようか考えているが、テーマがテーマだけに気が重い。
お店で取材なら、そこにある本で勝負できるが、こっちからスタジオに出向くとなると本じゃなくてぼく自身が問われるということだ。恐怖。
なるほど、出演依頼に苦労するわけである。
きのうは、きのうは朝から勉強したり、めぼしをつけた本を「日本の古本屋」で注文したりしているうち、宅買いの約束をお客さんとしていたことを失念。お店からの電話で救われた。女店員Mを連れて埼玉まで急行。途中で簡単な食事をとったが、道はすいていて、まあまあの時間に着いた。
吉本隆明、柄谷行人らの思想書、桶谷秀昭、小林秀雄などの文芸評論、その他あまり状態のよくない本が、本棚に二重、上にも積んである。、文庫や文芸春秋などをあわせて千冊を超えていると思う。
中には武田泰淳の絶版文庫、中上健二の「破壊せよ、とアイラーは言った」、フーコーの「狂気の歴史」などがあったが、いかんせん状態も悪いし9割は300円以下で売る本かまったく売れない本である。
「全部で5万円」と評価したのだが、売ってもらえなかった。聞けば2~30万が希望とのこと。お客さんそりゃ無理ですよ。売値こえてますよ。
まあ、今日はドライブということで。