デロンギのオイルヒーターを買った

デロンギのオイルヒーターを買った。
前からこどもの部屋にだけあったのだが、風邪を引いた日曜日、北側の部屋のベッドで臥せっていた僕は、あまりの寒さのためこども部屋から盗み出して、勝手に使っていた。夜になれば返せばいいだろうと思っていたのだが、そのまま眠り込んでしまい、翌日は家族中のブーイングである。
風邪の時ぐらいいいだろうとか、使っていない昼間ぐらい貸せ、とか主張してみたのだが、どうも分が悪い。同じ部屋で寝ていたKまでもが、暑くて寝られなかったとか、こどものものを盗るとは親の風上にも置けないとか、意味のわからないことを言って非難する。結局大げんかになり、食卓は険悪な雰囲気に包まれた。
それならもうひとつ買えばいいだろう、と言うことになって、めでたくわが部屋にもヒーターが設置された。ぜんぜん暖まらない、と言っている人もいるが、オイルヒーターはたしかに急場の用には立たない。電源投入から30分ぐらいしてようやく暖かみが出はじめる。6畳程度の部屋でも、全体を暖めるのには1時間以上かかる。したがって、その部屋に入る前1時間半ぐらいにタイマーを設定しておかなければならない。いちど暖まってしまえば、まるで季節が変わったような自然な暖かさだ。隣の部屋で暖房しているので寒くない、という感じと言ってもいい。
燃焼を伴わないので、部屋の空気が汚れることはないし、へんな臭いもしない。エアコンのように湿度が下がることがない。ただし、温度が上がるので相対湿度は低くなるはずだ。この点は、ガスなどの方が、燃やすと水蒸気がでる(たぶん)ので、加湿効果が期待できる。日本の冬は乾燥しているので、暖めると非常に低湿度になって、布団がふわりとしてくる点を「いいところ」にあげてもいい。
明け方もタイマーで電源が入るようにした。3時頃につくので、一番寒い4時にはポカポカである。二枚かけていた布団は一枚になった。軽くなった布団を持ち上げながら、でも、寒い部屋で必死に毛布を引き寄せて眠るのが冬の醍醐味なのにな、などと贅沢な不満を思うのである。