目録の用語

付属品

カバ カバー
腰巻
サック。普通、差し込み式のものを「函」、重箱式のものを「箱」として区別。
夫婦箱 蓋と本体が一方で繋がった箱。
輸送箱 本来の装丁とは別に、輸送用につけられた段ボールの箱。
ビニカ 透明のカバー、正確にはプラスチックなどの場合もあり。
元パラ 元来ついていたグラシン(パラフィン)紙やセロファン
和本を保護するための覆い。厚紙を芯にして布を貼ったもの。四方帙、箱帙。
たとう 折り目をつけた和紙でつくった包み。畳紙。
題箋 和本で、表紙に貼り付けてある題名の紙。
月報 全集などで、各巻に入っている小冊子の付録。

状態

書込 主に本文に、所有者による線引や書込のあるもの。
少書込 書込の程度の少ないもの。主観的なことがらなので数値化はむずかしい。あえて言えば、全体の2%程度までのページへの書き込み。
線引 書込の一種。文字ではなく線が引いてるだけのもの。朱線(赤線)。
記名 所有者を示す名前が書いてあるもの。表紙など、本の外側にある場合は場所を表示する。
蔵印 蔵書印を捺してあるもの。
ムレ 湿気や水分で本文の紙が波打っているもの。
シミ 湿気や液体が表紙やカバーに浸透して、変色しているもの。本文の場合は「本文シミ」
切れ カバー、帯などが、一部切断されているが、欠落した部分のないもの
本来あるべきものが失われていること。「帯少欠」は帯の一部が欠落。
ヤケ 光に当たって退色していること。
ワレ 開きすぎで、ノドに隙間ができたり、製本の一部が痛んでいるもの。
開き癖 ワレまでいかない状態で、特定のページが開きやすくなっているもの。
コワレ 製本の一部が壊れて、ページが外れているもの。
ツカレ 全体に古びてピンとしていないこと。用紙に柔らかさや、綴じにゆるみがあるもの。
イタミ その他の難点。
経年劣化 外部から特別な刺激を加えなくても、時間とともに自然に変化すること。普通書かない。
落丁 一部のページが欠落しているもの。製本時の場合と、製本後の場合とあり。
乱丁 製本時の失敗で、ページの順番や向きなどが間違っているもの。

 

その他

署名 著者などが記念に書いたサイン
献呈署名 贈った相手の名前が記されている署名。相手も有名人の場合、貴重な場合もある。
識語 署名に添えた詞書き。
落款 署名に添えた印影。
オリジナル 印刷ではないもの。版画・写真プリントなど。