めぐる古書籍、ひろがる文化
一日中、本の値段付けである。神田への出品にはA店長代理を派遣。店頭には息子1号を臨時投入。3時からは出勤二日目の新人女店員S。いつもはちょっと頼りない男店員Yが指導。後輩ができると、急にしっかりするものだ。
読み物を十数冊持ち込まれたお客様あり。すでに文庫化されている小説の単行本なので、全部で200円とお答えすると、じゃあゴミね。安いかもしれないけれど、多少はお支払いしているんですが。
安く古本屋に売るぐらいなら、図書館に寄付した方がマシ。と、おっしゃるお客さんがたまにある。そういう本は、図書館も蔵書しないので、リサイクルコーナーなどに置かれて、欲しい人がタダで持って行くことになる。(お金になる本があれば古本屋に持ち込む、という人もいる)。
図書館の利用は無料だが、図書館はタダで運営されているわけではない。税金で建てられた建物に、税金で人件費をまかなう職員が勤めている。リサイクルコーナーを維持するためにも税金が投入されているのだ。しかも、図書館の職員はほとんどの場合、古本屋よりも高収入で雇用待遇も良い。
われわれ古書業者も、文化遺産を次の世代につないで行くために努力しているのだが。
クラスター爆弾の全面禁止条約に、ようやく政府が同意するそうだ。クラスター爆弾などと言わず、あの「焼夷弾」ですよ、空襲に使われたやつ。と言えば、禁止に同意しない人は日本にはいないんじゃないか。
体重55.9kg