諏訪大社、万治の石仏

月曜日は宅配買取の受取が多い。27箱の大量買取。そのほかに3人で4箱あり。出版社関連の2箱は明日の若旦那に託すとして、翌日休みなので、宅配買取29箱分を佐藤店長と協力して査定。

このところ休みは家にいることが多かったので、久しぶりにドライブに出ることになり、協議のすえ清里ではなく、諏訪大社に行く。出雲系だから、大きなしめ縄が社殿に掲げられている。本殿の四方には御柱(おんばしら)という皮を剥がした大木が立てられている。6年に一度御柱祭を催して変えているそうだ。一種の式年遷宮だろう。

大きな社殿に、高い柱、太いしめ縄で荘厳な雰囲気だが、想像していたような秘密めいたところはない。背後の森が深いのが神秘的だが、そちら側には行けないようになっている。下社春宮まで見て帰ろうとしたとき、「万治の石仏」という看板が目に入った。ついでに見ていこうと、軽い気持ちで5分ほど歩いて驚いた。ほそい参道にあやしげな土産売りの小屋が2軒建ち、小指の先ほどの石積が並んでいる。道を曲がったその先に、巨神兵の残骸のような石仏がうずくまっていた。

万治というのは17世紀の元号だが、その名のとおり不治の病に冒された人が救いを求めて集まったのではないだろうか。案内看板には、願い事をしてから石仏のうしろを回るというような参拝の様式が説明してあった。だが、私は石仏に近づくことができなかった。いいかげんな気持ちで祈ることはできない。やるなら本気で願わなければ、かえって反発がありそうに思えた。何も願い事をせずに、その場を離れた。