題して「高原書店の時代」

5月の買取は、出張して引き取った分だけでも15000冊~2万冊ぐらいあった。宅配買取は数えていないけれど100箱を超えているし、持込はそれほどでもなかったけれど、合計すると平均的な月あたりの仕入れ量2万冊を遥かに超えていたはずだ。ゴールデンウィークに仕分けたものを5月いっぱいかけて処分していただいた感じだろうか。

6月の予定は、それほどでもない。もちろん、これからでも受け付けますので、蔵書ご処分はよろしくお願いします。

キリスト教関係の買取がとても多い。宗教や思想書は当店主要取扱品目で、キリスト教関連だけでも常時1000冊以上を店頭に置いている。だから、よほどのことでもないと在庫しておくのだが、先日はついに一部を市場に出してしまった。仏教や儒教の本にも力を入れていますので、東洋思想関連の本の処分もよろしくお願いします。

ホームページをリニューアルした。顧問SEのH氏の開発だ。WordPressを利用して買い物カゴもついた。まだいろいろ不都合な店もあるのだが、完璧を期すときりがないのでとりあえず発車してだんだんに直すことにした。感想をいただけるとうれしい。

今日は神田神保町の@ワンダー2階「bookCafe二十世紀」でトークイベントをする。連続講座<古本屋的>の第2回ということで、私の修業時代の話しをする。題して「高原書店の時代」。

まだ新古書店もインターネットもなかった1985年に、高原書店はワンフロア180坪(600㎡)という巨大店舗を作った。そこでは10万冊を超える一般書が定価の半額で売られ、同時に数万の専門書を古書店らしく並べる部分もあった。貴重な古書と、一般向けの本を組み合わせた複合型の店舗で、大量出版の中古書籍をちゃんと取り扱える初めての店だった。そこで育った僕ら店員は売場を愛していたが、80年代末には、通販型の商売への第一歩を踏み出した。

現場に居あわせた者として、語っておくべき事がたくさんある。