また雪が積もった

女房殿にクラッチバッグをバレンタインデーのプレゼントとしてもらって慌ただしく出発。家の前をコミュニティ・バスが通っているのだが既に積もり始めた雪のせいか、たくさん人が並んでいる。遅れ気味のバスを待って藻塩を焼くより歩き始めたが、想像以上に滑る。走るように歩いたつもりだが、いつも10分の道のりを15分かけて、ほぼバス度同時に駅に到着。
8分の遅延というアナウンスの電車は混んでいて、ホームで読んでいた本を胸にだけ抱えたまま、ページを開くスペースがない。前に立った女性の背中に本の角を押し付けたまま、週刊誌の広告を読んで耐える。中野駅でドアが開いたとき、女性が倒れたらしい。周りの人が駅員を呼び、誰かが非常停止ボタンを押す。
倒れた女性は50代だろうか。電車を降りずにそのまま乗り続けると言う。座らせてと傍の人が声を上げ、ドアの横に座っていた30代男性は狸寝入りから目覚めて、一瞬やはり俺かという顔をしたが、0.5秒後には立ち上がって彼女に席を譲った。
非常停止ボタンが押されると、後続の列車にもブレーキがかかるらしい。追突を防ぐ仕組みだろうけれど、止まり方によっては車両点検が必要だそうで、その後続列車はしばらく発車できない。そのため、我々の乗った電車も次のとの間隔があまりに開かないように新宿駅で数分の時間調整をした。そのため車内はさらに混雑する。
席を譲ってもらった女性は、おかげで気分がよくなりましたと言いかけるのだが、幾度も非常停止ボタンが押されたために遅れているというアナウンスが入るので、責任を感じたのか顔を上げることができない。
満員電車では、ドアから離れて車両の奥に入れば乗っている間は楽だが、降りるときには苦労する。お茶の水で降りるときは、あまりの混雑のため降り損ねるのじゃないかと焦ったけれど、さいわいホームの階段直近だったため降りる人が多くて助かった。考えたら、計算してこのドアを選んだのであった。
9時50分の集合時間ギリギリに古書会館に到着。中央市会大市の準備を手伝う。昼に出たお弁当は和幸のとんかつ。6時まで作業。息子一号を含む経営員の方々がまだ荷下ろしなどをしているので、荷捌き場を通っては帰りにくく、正面玄関から会館を出る。快速はあまりに混んでいるので、各駅で吉祥寺に向かう。その電車も次第に混んできて、傘がドアにはさまるなどのトラブルがありつつも、無事到着。
お店で従業員をねぎらって帰宅。吉祥寺は想像以上に雪が積もっている。バレンタインチョコ3個。