AU子は宅配買取のため連日残業である

歯周病が悪化して、口臭がひどいと女房殿に指摘された。夏の終わりに、いつもの歯医者で腫れた歯茎を見せたら、完治は難しいので腫れが引いたら抜歯した方がいいと言われたので、恐ろしくなり、それきり行っていない。意を決して、今日は歯周病専門医に意見を聞きに行く。その結果、良くなる(おそらく歯槽骨が再形成することを指すと思われる)ことはないが、現状維持は可能かもしれないとのこと。しかし、そのためには継続的な治療が必要なようだ。気持ちが揺れる。治療を怠っていると手遅れになりますよともいわれた。
預かっている挿絵原画の査定を始める。大量にあるので、見るのに時間がかかり、昼食を挟んで作業。竹爐山房が満席で入れなかったので、ぶぶかに行くがやはり並んでいる。30代ぐらいの女性に聞かれて、油そばが有名だが普通のラーメンの美味しいと説明したのだが、彼女は並ばずに去ってしまった。ぼくの営業トークが下手だったのだろうか。ラーメンと油そばを佐藤店長と交換しあって食べる。
午後は、水曜日に出張買い取りした大学の先生の本の値付けに入る。仏教、思想、生命倫理などが多い。息子一号は品出し。店長は、棚から売れ残り品を間引く作業。ここのところ仕入れが多くて、売れ行きは悪いので、新しく入荷した良い本が棚に入りきらない。そこで、長期売れ残っている品物や、品揃えの構成上あまり必要のない品物を引き抜いて、業者の交換会(市場)に出す。実は、古本屋の棚をよくするのはこのマイナスの作業なのだ。
副店長AU子は、今日も宅配集荷の買入品を捌くのに忙しい。今日も14箱が届いた。開梱しては、値付けしてお客様の了解を取り、整理してデータベース登録のためにアルバイトに渡す。そして、次を開梱。終業時間の7時になっても、作業を終えることができない。連日残業である。すでに数日分がたまっているので、少なくとも今日届いた分と同じだけやらないと、たまる分がどんどん増えてしまうのだ。なにか、AU子をサポートする方法を考えないといけない。
しかし、今日はAU子を残し定時に帰宅。家族三人揃って終業なので、帰ってから夕食を作るより食べて帰ってしまうことにする。「里の宿」で私と店長(女房殿)は刺身定食、息子一号はブリの照り焼き定食を注文。医者にアルコールを止められている息子一号につきあって、飲み物は頼まない。(けど、家に帰ってからお湯割りを少々いただいた。)