古書会館にいれば
買受確認票が残り少なくなった。古物商は、買い入れた商品について「古物台帳」を付けなければいけない決まりになっているけれど、書籍については個別に記帳せず取引ごとに概要を記録すればいいことになっている。その「古物台帳に代わるもの」として加盟古書店のために東京古書組合が作っている伝票が買受確認票である。
組合の事務所に行けば、すぐに1冊あたり百何十円かで買える。じつは、おとといも行った。しかし、雑用に紛れて忘れてしまった。
店を12時に出て、1時には打ち合わせが始まる約束だったから、お茶の水の博多天神ラーメンを掻き込んで、ようやく5分前に到着した。「日本の古本屋」関連の話だが、長引いて3時からある来客の直前までかかった。5時からはさらに別の来客があったが、ここでやっと30分ほど休憩を入れられた。後は、お決まりの流れに沿って近所の居酒屋へと繰り出したのが7時ごろである。
自業自得という面もあるが、古書会館にいるときには組合の事ばかり考えているので、自分の店のことはすっかり忘れてしまうのである。