SFを買いに行った
先日、日野市までSFなどを買取に行った。聞けば、早稲田ミステリークラブ出身で、宇宙塵の初期メンバーだという。小鷹信光、柴野拓美(小隅黎)、ヨコジュン、鏡明、などとも親しくしていたらしい。
残念ながら、今回出していただいたものはあまり買える物がなく、クラークやシマックの原書、福来友吉関係の復刻本などが収穫。そのほかに作家の手紙や原稿を拝見させていただいた。
そこで、川又千秋の話をしていて高校生時代に読んだ『火星人先史』を思い出した。ぼくがSF大会に通っていたころだ。遺伝子改造され知能をあたえられたカンガルー(ガルー族)が火星植民のための労働力となっていたが、自らを火星人と名乗り人類との戦いをはじめる。これに手を焼いた人類側は、ガルーの肉体に人間の脳を埋め込んだスパイを送り込むが、そのスパイたちは次第にカンガルーよりの思考になってゆく。っと説明すると、映画「アバター」そのものである。
本来なら買えない分も片付けて差し上げるべきなのだが、今回はそちらの方が多すぎて、しかも腰痛だったので、ほとんどを残してくることになった。申し訳ない。労働用に連れて行ったアルバイト店員IT男(最近雇った)は車酔いになってしまって、役に立たない。