店の品70点を市場に出した

この季節お客様からの買取が多いので、処理が間に合わず、私の机の後ろやレジの中など本が置けるところはどこも一杯になり、売り場に未処理の(買っただけで値段をつけていないような)本があふれている。
それよりも深刻なのは、売り場の本棚が一杯で、新しい本がもう出せないし、お客様も棚がギュウギュウに詰まりすぎていて本を取り出しにくいに違いない。
売上が悪いのがいけないのだが、(店がスカスカになるぐらい売れる日は来ないものか)、本屋というものは八百屋さんとは違って、どの商品も全部売り切るというものではないのだから、と自分を慰めて、しばらく動きのないものを市場に出すことにする。
本を抜き始めてみると、やはり残っているものはそれなりの理由があるもので、売り場に置くうちに落としたりして角が傷んでいたり、相場が変わったのに気づかず昔のままの値段で出ていたりするものが多い。そういうのは値段を変えれば売れるのかもしれないが、この際だからみんな市場に出してしまうことにする。
結局70点ぐらい作った。一つ5,000円として、35万円か。売れ残り品が2割程度は出るとすれば、こういう事を年に5~6回はやらなければならない計算である。