寄席末広亭

5時に仕事を上がって、新宿末広亭に行ってきた。お目当てはトリのではなく8時頃出演の三遊亭円丈。小学生の時「卵の白身の連帯意識!」というせりふを聴いていらい気にしていたが、生で見たことがない。
ちなみにその噺は、卵かけ御飯を作るのに卵を2つに分けようとするのだがうまくいかない、というような新作だった。卵のブルジョアたる黄身はすぐに分断できるが、プロレタリアートの白身は、ほんの少し御飯にかけようとしても、ずるずるっと行ってしまう。何たる連帯意識! と言ったかどうかは、さだかではないが「連帯意識」という言葉だけは強烈であった。
本日の出し物は「寿限無」。しかし寿下無と言っても、眼鏡をかけて出てきたので、古典ではなく新作である。談志が独り会でやると言ったが、「俺がやれば、どうにかなると思ったんだが、どうやってもこの噺はおもしろくならない。」と言っていた、あの寿限無である。
まず、寿下無の噺を簡単に説明した後、では頭からやります。と始まるのだが、お坊さんはすでに無くなっている、そこで近所の大学の先生に名前を付けてもらいに行くんだが、これが生物学の先生。酸素酸素リボ核酸にヌクレオチド…というような噺である。
会場は大受けにうけた。途中トチリもあったが、それもうけた。急に小声になったり、大声を出したりのダイナミックレンジが広い。大声はともかく、小声を使う噺家は少ない。毒舌を使うのかと思えば、後味のいいギャグで笑わせる。
これでは他の噺家はやりにくい。寄席にあまりでないのもその辺に理由があるのか。
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