江戸の誘惑

ボストン美術館所蔵 肉筆浮世絵展 「江戸の誘惑」http://www.asahi.com/boston/に行って来ました。会場は江戸東京博物館http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/
国立博物館の「仏像」とどっちにしようかと迷ったのですが、あちらの目玉は円空や木喰です、江戸時代の絵画と彫刻の対決で、やはり色気のある浮世絵でしょうということで、両国までお出かけ。
不思議だったのは、自動販売機がないこと。入場券からレストランの食券まで、人力販売である。雇用促進のためだろうか。販売機に並ぶより、人に待たされるほうがイライラするのはなぜでしょうか。レストランでは、、席に着くまでの待ち時間が長くて、せめて席に案内してくれてから待たせてほしいと思いました。
本当は平日に来たかったのですが、早々仕事をサボることもできないので、土曜日になってしまいました。思った以上の大混雑です。客層は意外にお年を召した方が多くて、若者はほとんどいませんでした。
期待に相違して色気系はほとんどなし。一点「あぶな絵」という絵巻があったのですが、安全なところだけを見せていて、危なそうなところは巻かれていました。開いてみたかったナ。
オー、ウタマロ。とかね。ボストン美術館のコレクションに幻想を持ちすぎですか。でも、江戸の誘惑、ですよ。期待するでしょう。
前回、江戸東京博物館に行ったときは常設展が駆け足になってしまったので、今回は「江戸ゾーン」をとばして、「東京ゾーン」から。気分は「上京」です。
しかし、江戸の展示の中心が歌舞伎なのと裏腹に、東京の展示の目玉は空襲でした。確かに重要な歴史ですが、東京の文化としてアピールすべきものは、他にもあるのでは、という気がしなくもない。
図らずも「荒木経惟 東京人生」という企画も同時にやっていて、こちらも荒木なのにもかかわらず色気うすの写真ばかり。ヌードはなしです。むしろ、他人の家族アルバムを覗いたような写真。確かに東京、人生、という感じで、この博物館にはぴったりの展示でした。