棚卸しです

昨日の体重は53.6kgだった。週三回のラーメンを食べたのに、増えないものである。そこで、昼にも「ちゃぶや」のとんこつラーメン「ちゃぶとん」を食べてしまった。ベースは博多ラーメン。臭みが全くない。しょうゆで茶色く色付けされているが、味にもいやみがない。いつもは、麺を残してもスープは全部飲むのだが、この店では麺を完食、スープを残してしまった。
棚卸しである。毎年最も緊張する一日だ。しかし、今年は僕が手出しをする隙もなかった。よみた屋は棚卸しに「売価還元法」という方式を使っている。このやり方では、店にある本の売値を全部調べなければならない。5万冊ほどある本の売価を全部足し合わせるわけだ。この手間が非常に大きいのだが、ベテラン従業員Kに計画を作るように頼んだら、休日出勤などを含めて、すべて従業員でやってしまった。
会社の始まりから、計算のための用紙を作るのも、実際の足し算をするのも、すべて僕が先頭に立ってやってきた。去年あたりは、実際には他の人がやった部分のほうが多かったのだが、それでも、号令をかけるのは僕であった。
それが、今年は全く不参加である。むしろ、邪魔をしないようにしているのが役割のよう。仕事は人に任せてみるものである。そういえば、僕はこのごろ名実ともに「仕入れ担当」で、店頭での接客、ネット店舗への出品、問い合わせへの応対など、販売業務はみんな従業員へ任せきりだ。一般業務をがんばりすぎると、棚卸しのために滞っているところに仕事がたまってしまうので、前日の「出品システム」に続いて、仕切り書のテンプレートの作成を学びなおしてしまった。
棚卸しで、一冊ずつ本を触ると、なぜが10年ぐらい前からずっと店に居座っている本が見つかったりと、おかしなことがいろいろあって結構楽しい面もある。だが、本を見ては物思いにふけっている僕などは、スピード命の棚卸しの現場では足手まといなのかもしれない。店員が成長し、店は充実するが、変化というのは一抹の寂しさをともなっているものなのである。