今日はおやつを食べていないので、9時で終了にする

休日を取ったはずの店長につきあってもらって、朝から車を出し中央市に出品。一昨日おろした分とあわせて、カゴ台車7台分だ。3500冊ぐらいか。その前に、組合の運送で運んでもらった本もあるから、今日は相当量を出している。
会館のロッカーに残っている品物を持って店に戻る。店長は親戚と待ち合わせている大久保に送る。今日は、作業場所を荷物置き場に変えてしまっている買い取っただけの本たちを整理する。洋書や紙モノなど、やりにくいものや調べるのに時間がかかるものが溜まっている。
昼食は久しぶりにHK店員を誘ってラスプール。私はナスと豚のショウガ焼きを、彼女は海老フライを食べる。
午後も本に売値を付け続ける。最近の新古書店では、システム化した方法(たとえば、Amazonの最低価格とランキングの係数)で価格を設定するので、目利きや値踏みとは無縁だ。しかし、わがよみた屋ではいまだに人間が一つずつ値付けしている。それこそ古書店の醍醐味なので、これを手放すなら、古本屋をやる意味がないのだ。
思えば二十数年前、古書店の常識を壊すニューウエーブ古本屋として、むしろ新刊書店の販売方法を参考に「よみた屋」を始めたが、年数がたつ内、私はすっかり古本屋の頑固親父になってしまった。今では完全に普通の古本屋だ。しかし、「普通の古本屋」が減ってしまったので、結果的に結構珍しい存在になっているようだ。最近では、あんたのようなのは貴重だと言われる。天然記念物か。
今日発売の「週刊エコノミスト」に私の鼎談が載っている。日月さん悠久堂さんと食事をしながら2時間ほどもしゃべったが、見開きにまとめられてしまった。その他にも古本屋経営に関するインタビュー記事もある。「エコノミスト」と古本はなじまないような気がしていたが、実物を見るとなんだか様になる感じだ。ぼくらの商売も、見ようによっては世の中の経済に貢献しているということだ。
片付けても片付けても終わらない。昨日は10字の閉店まで粘ったが、今日はおやつを食べていないので、9時で終了にする。きりがないからね。