出品をIT化するのだ

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東京古書組合は数年前に新しく古書会館を建て直した。そのついでというか、連動して、市会取引のIT化をすすめた。伝票が手書きからプリンターに変わったり、ネット環境で取引の結果が見られるようになった。これにはコストがかかるので、東京都の資金の融資を受けたりしたのだが、やはり組合員の負担もずいぶん増えた。
しかし、利用者側から見ると実はそれほど便利になっていない。入札の札を入れるための封筒は相変わらず手書きだ。これは出品する組合員が自分でやらなければならない。これまでは手書きと電卓でやっていた計算を、コンピュータでやるようになって、確かにアルバイトを減らすことはできたのだが、コンピュータに登録するために、封筒とは別に手書きの明細書を作らなければならなくなった。結局、全体の手書きの量は減っていないのだ。
こんな事は時間が経てば、末端のシステムが拡充してだんだん解消されるのかと思っていたが、いまだに入力は手書き・出力はプリントで、不便なことこの上ない。
そこで、組合のサーバーに直接出品データを遅れるデータベースを今日一日かけて作ってみた。明細を作成すると、サーバにアップできるCSV形式のデータを吐き出してくれる。さらに封筒も印刷できるという優れものだ。