また、新しいCDが届いた。
前に頼んでいたCDがなかなか入荷しないので、待ちきれなくなって他のすぐ届きそうなのを買った、といったが、連続して届いた。
カラヤンのマタイ受難曲、ラトル指揮マーラー6番、モンテヴェルディのマドリガル集、フェネスのヴェニス、一つだけ小さいのがなかなか入荷しなかったテル・リンデンの無伴奏チェロ組曲である。
カラヤンのマタイは「イエスの受難が、まるで官能の物語のよう」と非難ごうごうの作品だが、僕は官能結構と思っている。そもそも、「恋人を慕うように」イエスを慕うのが理想ではないのか。とはいえ、仏教徒の僕もリヒターや鈴木雅明のマタイを聴いているときだけはクリスチャンになってしまう。おお、なんとおいたわしいイエス様。私こそ罪人です。
で、カラヤンを聴いてどうだったかというと、第二合唱が大音量です。そこに、一番驚きました。というより、突然、第二合唱と低音がワッと来るので本当に驚きます。そのため、細かい感想は覚悟してから聴く二回目以降に。
他のCDはまだ開封していない。マーラーの6番は、はじめてラトルがベルリン・フィルを振ったときのものだそうで、なんだかすごいらしい。モンテヴェルディは例によって6枚2039円の安さに惹かれた。中身はよくわからない。ちゃんと時代順に並んでいると良いのだが、どうもそうはなっていないらしい。フェネスはノイズ系の音楽。前作「エンドレス・サマー」は現代美術の作品が展示してあるようなところで掛かっていたりする。テル・リンデンの無伴奏は新録音。新しいバッハ全集に入ったのとおそらく同じだと思う。