ペペロンチーノとサラダ、ブリーチーズの囓りかけ
店に着くと既に古紙屋さんが待っている。同じビルの内装工事もあるらしく、他の車にどいてもらって店の前を確保したので、早く出してくれと言う。ひどく汚れた本や、内容が陳腐になってしまって売れる見込みがないもの、世の中に出回りすぎている本などを、毎週1回古紙として回収してもらっている。こういう本を古本屋ではツブシという。春から初夏にかけては特に引っ越しなどの片付けものが多いので、ツブシも大量にでる。今回は一千冊ほど。普段は入り口近くのデッドスペースに置いてあるが、量が多いので店の奥の倉庫にもあるかは運び出すのがたいへんだ。その倉庫のさらに奥にも段ボールなどが詰まっている。手前のものをどけている暇はないから、脚立に乗ってクレーンよろしく持ち上げた。開店前から重労働である。
月末だから店長は家賃その他の支払いがある。支払いの前に金策で銀行回りだ。機能が休日だったせいか市場の売り上げが振り込まれていなかったので、苦労したらしい。昼飯は「カレーは飲み物」の赤と黒を店長とシェア。
午後に長野のブック・クラウドさんが当店で使い切れなかった棚を買ってくれるということで取りにいらした。
本日の宅配買い取りは2件10箱。1000冊ほどだ。一件は人文書のプレミアなど。もう一件は戦記と理工書が光る。これらを査定し終えたところで9時になったので本日の業務は終了。店長も一緒に残業を付き合ってくれたので、じゃあ食べて帰ろうか、いや月末で金もないしということで、家でスパゲッティをゆでてもらう。ペペロンチーノとサラダ、ブリーチーズの囓りかけ。