ところで鯨は哺乳類である

本日は三ヶ月に一度の東京古書組合武蔵野班の班会。いつも木曜日は「日本の古本屋」の会議があるので出席できないのだが、京都で開かれる「全古書連総会」に主要な事業部員がに行ってしまうため、今回は金曜日に順延したので、久しぶりの出席。
しかし、集まったのは会計の藤井さんと、班長の百年さん、そして私という三人だけ。これじゃしょうがないねという、藤井さんの声に、青年部中心でやるなら夜にすれば集まるのではと答える。
班会などやめてしまえば良いという人もいるし、実際に班会が開かれていない班が多くなっているが、古書組合の意思決定機関である理事会を補完するのは、いまのところ支部とその下部組織である班しかない。班と支部で組合員の意見を集約して組合行政を進めていかなければ、漫然と今までどおりの慣行を続けていくか、声の大きいボスたちだけの意思で運営されるほかないだろう。
組合を構成する支部単位の改革をする必要があるが、その改革そのものも支部で意見を出し合っていくほかない。支部の意見をまとめるには総会をやるか、班長が地道に班員の意見を聞いていくしかない。総会でいきなり微妙な問題に結論を出すのは危険だから、まとめ役としての班長の役割は重大だ。
上意下達ならメールを一斉送信してお終いで良いが、民主的に運営するなら、組合員の考えをまとめていく何らかの装置が必要なのである。
夕飯の材料を買いにスーパーに行くと、鯨の刺身が売っている。
日本では、牛豚の肉を生で食べる習慣がない。焼き肉店や朝鮮料理と称する店では、ユッケやレバ刺しを提供していたが、政府によって禁止された。しかし、魚介類の刺身はもちろん禁止されていない。実際には寄生虫や細菌など危険は色々あるはずだが、日本で魚の刺身を禁止したら暴動が起こるであろう。四つ足は人体に近いから病気の共通性も高いが、魚類などは生理も我われと違っているので、刺身でも危険性が低いというのは理屈が通らなくもない。
多くの国では逆で、生肉は食べるけれど刺身は食べないところが多そうだ。魚肉の傷みの早さを考えれば当然のことである。
ところで鯨は哺乳類である。実施にその刺身は、マグロやヒラメより、馬刺しなどに近い味がする。これを禁止しない理由は何であろうか。水産庁に聞いてみたい。