外で匂いをかいでいたに違いない

着ていく服が決まらず、遅刻しそうになりながら出発。またしても電車が遅れていてひどい混雑。新宿で座れそうになるが、ツケマツゲの強烈な女子との視線抗争に敗れる。網棚につかまって満員の圧力をしのぐ。左に立った女子は手にメモを書いており落ち着かない。右の女子は座席に背を向けて立ち吊革につかまらないので電車が揺れる度によろける。11分遅れで御茶ノ水に到着。9時30分古書会館入り。
12時まで「日本の古本屋リニューアル」の打ち合わせ。サイトデザインのコンセプト。つづいて書誌マスターのつくり方についてシステム会社との最初の話し合い。チームリーダーのOさんは、いつももの静かだが、書誌に関してだけは情熱的になる。
お弁当はひじきご飯。午後は古書店会員側機能の要望について丸沼書店さんを中心に議論。皆それぞれに一家言あり。最良と思える仕事のやり方を、年月を付けて作り上げてきているので、それら全部を吸い上げるのはたいへんなことだ。確実なのは多種多様なビジネスモデルがあるということ。
3時からは再びシステム会社の方に来てもらい、先ほどまで議論していた要望を説明する。5時から版元ドットコムのHさんによる書誌情報とは何かのレクチャー。
終わって事業部役員でちょっと打ち合わせをしたらもう七時30分。家族四人で夕食を食べると約束していたので、古書会館を出てダッシュで駅に向かう。息子二号が家にいるのも、あと数日だ。途中店に寄って、今月3日から勤め始めたSN子と、やはり2ヶ月の新人KS男の顔を見る。この二人とも、客寄せ効果ありで、店番していると売上がいい。10秒だけ店にとどまりまたダッシュで帰宅。食卓にはサムギョプサル。三枚肉とエゴマの葉とサンチュ。
ところが、息子一号は美容院に行っていて不在。あれ? 先に食おうかと始めた鉄板の上で肉がちょうど焼けたときに、一号帰宅。外で匂いをかいでいたに違いない。