自宅の光回線が使えなくなっている
古本屋の目録の書き方としては、「あるものは書く、書いてないものは付いていない」というのが標準である。カバー函と書いてあれば、カバーと函がついている。なければ何も書かない。「函なし」などと書くことはあまりない。(一部の社会科学系書店などでは付いていても何も書かないところもある)。
当店でもその原則に沿っているが、アマゾン・マーケットプレイスで販売している安価な中古本については、細かな管理までできないので、帯についてはあっても書かないことにしている。ところが、データベース登録担当者の間で、いつの間にか原則と例外が入れ替わっていた。「日本の古本屋」に出して定価以上で販売してる初版本まで「帯」は書かなくていいという伝説が蔓延していたのだ。特に帯や初版本であることを強調したいものにメモをつけていたため、そのメモがないものは書かなくていいと思われてしまったのが原因らしい。
文芸書の初版などはコレクションのためにあるのだから、付属品などが完備していないと値段が大きく異なる。だから、あるものは必ず書かなければ売れない。古本屋にとっては自明のことだが、この仕事に慣れていない人に対しては、ちゃんと説明しないとわからないらしい。
オリジナルのよみたろう袋が品切れしたので、佐藤店長がコンテナ倉庫まで取りに行く。店に戻ってきた店長に拾ってもらって松月庵。午後からは宅買い。相手先のお宅をいくら探しても見つからない。住所をナビに入れ間違えていた上に名前も聞き違えていた。今度から、名前は漢字まで聞いた方がいい。
次は外語大の留学生課。何度か行っているのだが、いつもと行く場所が違うらしい。学校の中で彷徨う。結局、学校とは切り離された寮のようなところだった。外部に直接通じる小さな門があるのだが、鍵が手に入らず通行は不能。本日の宅買いは2件あわせて800円だった。
店に戻って作業をしている途中、本日お休みの息子一号から電話があり、自宅の光回線が使えなくなっているとのこと。テレビも電話もネットもこの回線一本に頼っているので、一号は何もできなくなって戸惑っている様子。しかし、修理は明日になるらしい。
今夜は「ホンマでっか」が見られないかもなどと独り言を言いながら、終業後に美容室。10年以上近所のLa-uに通っている。オーナーのナミさんは、いつもなかなか前衛的な髪にしてくれる。かっこいいかどうかはわからないが、おもしろいことは間違いない。しかし、自分で頼んだことと言え、短くしたので首筋が寒い。
うちに帰って光回線のケーブルをいじっていたら突然電話が回復。お父さんの権威が輝く。テレビではFNS歌謡祭をやっている。ホンマでっかはやらないのかな。歌謡祭にはいつものピアノのおじさんがいない。夕食は肉ピーマン炒めと野菜炒め。根菜の味噌汁。休肝日。