過去の録音だけが
スイトナー&シュターツカペレ・ドレスデンの芸術」という10枚組boxCDを買った。
キッチリしていて情緒もたっぷり、最近のサラッとした演奏とはだいぶ違う。録音もよし。
「18世紀までの人々は現代音楽しか聴かなかった。19世紀になると現代音楽と並んで、過去の音楽が聴かれるようになりはじめた。そして20世紀の人々は過去の音楽しか聴かなくなった。」
と言ったのは指揮者のアーノンクールだが(岡田暁生『西洋音楽史』からの孫引き)、「21世紀にはもはや新しい演奏を聴く人はなく、過去の録音だけが聴かれるようになった」と、付けえ加えなければならなくなる、かもしれない。