3000冊を片付けそこねる
出張買取3件。息子一号と。最初は近所で、SFの文庫の他、澁澤龍彦、中井英夫、長谷川四郎など400冊。CDが300枚。
2件目は、大学研究室。500冊と聞いていたが、3000冊以上ある。大半がドイツ語の本だ。社会科学の本だから評価も低い。ピストンすれば、1日で運ぶことも不可能ではないが、既に車に本が積んであるし、次のお客様もあり、今日全部片付けることはできない。しかも、明日からは大市の手伝いが始まるし、車は修理に出す。大市期間中は僕らも市会経営員も動けない。
運送屋さんをつかって、人を頼んで片付けるとすると運賃が5万円、人件費もあわせると10万円ぐらいかかる。利益も考えると15万円はないとやれないと息子1号が言う。片付けの期限を聞くと、かなりタイトである。お客様に事情を話して、買える分だけ引き取るのでその他は大学出入りの廃棄業者さんに頼んでくださいとお願いするが、費用がかかっても我われでとのご希望だったので、トラックなどを手配。本の価値と相殺して、なるべくお客様のご負担がないようにやるという事にする。本日は日本書のうち評価のありそうなもの数十冊のみ持ち帰る。
一度店で本を降ろす。店長と店員TNが大市の出品を作っているところに、いま買ってきたものが混ざって大混乱になる。
3件めは、ギャラリー。尾崎喜八や串田孫一などの山岳本と、美術全集、図録。美術全集は揃っている一組のみ持ち帰り、状態の悪い文庫などとともに処分していただく。車に半分ほど。
3000冊を運び出すのが金曜日。土曜から火曜まで仕分けして、全部市場に出したら、おそらく5万~10万円になる。15万円から出来高を引いて請求するつもりだったけれど、10万円になったら先生からいただくのはやめよう。大学研究室の片付け方について、帰りの車で話し合っていると、先生がやはりやめたいと仰っているとの電話が店からかかってきた。そりゃそうでしょう。こちらも本意ではない仕事だ。持ち帰った本は5000円で買い取ることにしてもらう。
ギャラリーの本を降ろして、9時終了。夕飯は豚肉のねぎ炒め。息子1号は閉店まで、店で本を整理する。