今年の新人はHTとHNの二人

毎年のことだが、この時期は仕入が多くて店中が本の洪水のようになる。去年までは店長がこの洪水を泳ぎ、本の山を崩していくのだが、今年は店長が整理の済んだ本を棚に挿すアンカーをしているので、若旦那とMT店長代理が本の海に挑戦している。

先週も2000冊ほどの出張買取があり、持ち込みはさほどでもないが、運送屋さんに集荷してもらった分が数十箱あった。これを開梱するのはMT代理の仕事だ。MTにやってもらうようになって、私はずいぶん楽になった。

これも毎年のことだが、春には学生の卒業などがあるので、スタッフの入れ替わりがある。一番いそがしい時期に新人の教育もしなければならないので、ちょっとつらいのだが、やめる方の都合なのでこればかりは仕方がない。それに、怒濤の入荷がある時期に入社した人は、素速く作業をするコツをすぐにのみ込む。秋入社の人は、イベントごとが多くて先輩もそちらにかまけて仕事をあまり教えないようだ。

仕事というのは、教えただけではできるようにならない。やらせてみて、失敗させて、その失敗を訂正していくことでできるようになるのだ。

今年の新人はHTとHNの二人。それぞれ、3月3日と3月5日が初日だったのだが、いそがしさにかまけて買取日記に記録することができなかった。