当店では、ほとんどの商品に防犯タグを入れている。解除せずに店を出ようとすると、ブザーが鳴る仕組みだ。

この機械を導入するまでは、万引きにずいぶん悩まされた。一度成功した犯人は何度も来る。防犯カメラは以前からあったので、なくなった品物がわかるとその場所の映像を見て、それらしい人物を特定することはできる。何度目かには捕まえるのだが、以前の分を取り返せることは稀だった。

タグを入れるようになって、安心して店番ができるようになった
が、たまにお買い上げいただいた商品を解除し損ねたり、誤動作したりでブザーが鳴ってしまうことがある。今日も、そんな事があって、「俺を泥棒扱いするのか！」と怒鳴られてしまった。当店で販売した品物は反応しなかったので、お客様がお持ちの何かが原因なのだが、ＣＤショップなどでも同じ機器を使っているので、うまく解除されていないと鳴ってしまうのだ。機械のセンサーの反応なので１００パーセント正確ではないのだということを説明してお帰りいただいたが、お客様は最後まで怒っていらっしゃった。

私も、空港の防犯ゲートで何度もブザーが鳴るとムッとするので、しかたかないかな。

前日届いた宅配買取２件は息子１号に任せて、以前仕入れた本の整理に専念。

以前、よみた屋で働いていたＡＲ子が女房殿の料理を食べに家まで来てくれた。Ｔ大学修士課程の面接を受けたという。アミューズは蜂蜜に漬けたナッツと青かびチーズをリッツに載せたカナッペ、タコのガリシア風、鯛のカルパッチョ、ハモンセラーノ、アスパラとセロリのスープ、エビのアヒージョ、ポークソテー、ニンジン・カブ・キュウリ・パプリカとセロリの浅漬けサラダ。デザートは前夜に焼いておいた「秘密の森のケーキ」。全体にスペイン料理風である。