借りた傘で相合傘
夜中の3時ごろ、へんなカミナリがずっと続いてよく眠れなかった。フラッシュをたいたように部屋を照らすイナズマ。音は、壊れたスーパーウーハーに電源を直接流し込んだような、うなる低音。サッシの枠が震える。ゴロゴロというよりは、ゴーゴーギューンのような感じ。
震度3の地震でも寝ている子供たちが、やはり眠れなかったと訴えた。
先払いの入金まちや、問い合わせを受けて保留したままになっている本が溜まってきたので、片付ける。通販主任の男店員Mに定期的に見るように言っているのだが、なかなかできない。アルバイトだから仕方がないか。そのMもついに就職を決意して当店をやめることになった。
女店員Tにメールの書き方を教える。メールの極意は、何度もやりとりしなくてよいように必要な情報をすべて盛り込むことだ。「Aの在庫ありますか」「あります」「値段はいくらですか」「xx円です」「送料は」「yy円です」「振込先は」「某某です、ところで送り先はどこですか」みたいなのは最低だ。前に送ったメールを探さなくていいように、重複をいとわず重要情報は何度でも伝えることも必要だ。
しかし、実際に送ったのを後で見てみると、振込先と本の題名は書いてあるのだが、金額が漏れていた。「商品の情報をここに入れる」とだけ言って、その「情報」の内容を詳しく説明しなかったのはミスであった。
昼飯は韓国料理店「チェゴ屋」でユッケジャン。スープとご飯を頼んだつもりだったが、ユッケジャンうどんが出た。そんなのメニューにあったっけ。まあいいや、ということで、カクテキをおまけしてもらった。
仕事を終えてからKと近所の料理酒屋「MIYAUCHI」でビールと泡盛。Kはワイン。最初満席で帰りかけたのだが、市原隼人風店員が追いかけてきて、狭いけれど席を用意しました、と言ってくれる。こりゃ、一杯じゃ帰えれめぇじゃねぇか(切られ与三郎)ということで、4、5杯。
隣はギャル二人連れ、反対はマダム4人組。さすが、店員は男の子ばかりと言う店である。いつもはおしゃべりが止まらず、Kにうるさがられる僕も、両隣の話が耳に入ってきて沈黙しがち。
10頃からまたまた大雨。タクシーは呼べでも来そうにないので、借りた傘で乗り場まで相合傘。