魔法のロルフィング

三日ぶりに家から出た。といっても、まだ長距離を歩く自信はなかったので、Kに車で店まで送ってもらった。久しぶりの店だが、S店長や従業員の人たちがちゃんとやってくれていたので、特に変わった様子はなかった。
買い取りも、A代理などがほとんど始末してくれていて、残っているものはわずかだ。無料集荷の本を、4箱ほどみた。
昨日の中央市は休日不開催だったので、今月は2度しかない。来週の出品がきわめて重要ということで、S店長は出品物を作る陣頭指揮に余念がない。ぼくは、デスクに座ってメールチェックをするぐらいだ。まだ腰が伸びないので、棚の半分より上を見上げるのはつらい。まして、荷物を運ぶのは不可能だ。
夕方、ロルフィング。今回はいつものメニューは無理なので、腰痛対策の番外編でお願いしますといったら、先生はちょっと考えてから、ニコニコして様子を見ましょう、と。
しかし、ガンマタッチをしてもらったら、かなり腰が伸びて、ちょっと見ただけでは普通に立っているぐらいになった。その後、腰や背中に手を添えられて歩くと、あら不思議、かなり普通に歩けるではないか。
胸を引っ張られる感じで歩きましょう。とのこと。
帰り際、靴の紐を結ぶために玄関でしゃがむのができずにうろうろしていると、これも脇に少し手を当ててくれて、膝を押されると、簡単に腰が落ちた。魔法のようだ。
イメージで怖くなっているだけですよ。
夜は、来月から入社する女店員TとS店長、A代理の四人で近所の「ふじ本」にお寿司を食べに行く。
事務所にネズミが出るというので、駆除を頼んだ。夜中に粘着テープを貼り、捕まえようという作戦。僕はダメなので、S店長が立ち会う。事務所には、電話線や光ケーブルの配電盤がある。この一部の蓋がちゃんと閉まらないらしい。