古本の値段は内容の価値とは関係ない...とは言うけれど

8時30分起床。子供たちの母親Kより2時間も長く寝てしまった。兄弟げんかやKのヒステリックな叫びで、寝ていられないのだが、平和裏に登校がすむと、僕が目覚めるタイミングがないのである。
起床時の体重43.9kg。久しぶりに54キロをきった。腹筋50回、腕立て50回、フォ~を50回。
先日電話をくれた華子さんから作品が届く。「さくら大戦」のあれだ。

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木曜日は午後から出勤にしている。洗濯物を干したあと、シャワーを浴び、ボーとして体を休めて、一時にお店到着。ふだんの木曜日は、武蔵野近辺(杉並、中野、三鷹、西東京など)のお宅への買い取りに回っているが、本日は買取の依頼なし。営業努力が足りないのか。
店にいてもなんだか調子が出ないので、あきらめてネットサーフィンをして、情報収集に努める。弁当は豪華で(残り物だが)ベーコン・ナスの漬物・ジャコなど。
午後もぼんやりしていると、女店員Rが
「これ、いくらにしましょう」と言う。ハインツ・コフートの『自己の修復』である。いつも、よみた屋では5000~6000円ぐらいに付けている本だ。そう古い本ではないが、発行元のみすず書房では品切れになっている。関連書も多くが絶版になっている。
「Amazonでは一万円を超える値段がついていますよ」
確かに、関連書も軒並み一万円を超えている。「日本の古本屋」にはまったく出てこない。
何を隠そう、当店は「人間に関する」本屋なので、精神医学は創業以来の主要取扱品目である。この本が市場にどれぐらい出回ってるか熟知している。内容的には、精神分析や人格障害について学んでいる人は絶対に読んでおきたい本だ。かれの円熟期の最も重要な本である。日本では3部作として出版されている著作の、第一部だけが発行されているので、続きを読みたくなるのも人情だ。
そういう関係の中で、本の値段が高騰するものうなずける。だが、本の価値がわかるだけに、ちゃんとした本ほど、プレミアは付けにくいのだ。これが、内容よりはコレクション対象の本だったり、オークションで高値が付くあやしい系の本なら、免許皆伝の虎の巻と同じで、「持っている」ということが重要なので、内容以上の値段を付けるのに何の躊躇いもないのだが。
発行から約10年、版元も再版を出すころかもしれない。そのときの定価はいくらぐらいか。結局、再版の定価を予想して、値付けさせてもらった。Amazonには出さないという選択しもあるのだが…
夕飯はおでん。飲み物は越の寒梅。安い酒だから、吟醸香はない。しかし、普通の酒なのにうまい。