酒造好適米「夢の香」
きのうの朝食は、玄米ご飯にチリメンじゃこ納豆、長ネギのみそ汁。基本である。
息子Nの「朝飯ぃ」の声で起こされる。6時50分。Nの学校は本日見学会。彼はいつも制服ツの下に赤いシャツを着ているのだが、中学生たちが見に来る日だから、やめとけば、というと素直に脱いだ。あとで、息子達の母親Kにたしなめられる。あまり細かいことで従わせてはいけないと。
息子Rに塾に行って自習するように言いつけて、出発9時30分。演劇部の大会のために大道具や衣装を運ぶように頼まれているのだ。
仕入れたまま、数日続いた雨のため車に積みっぱなしになっている本を店に降ろして、今日の仕事の指示のメモを書いて、Nの高校へ。11時到着。昭和30年代後半の映画ポスターなどをあしらった舞台装置を慎重に積み込む。題材は北朝鮮の帰国事業である。いまの高校生達に理解できるのかしらん。
立川の会場で荷物を降ろして、昼食。デニーズでマスタード味のステーキ。Kはスープハンバーグの包み焼き。ご飯は二人でひとつ。その足で、西荻の某酒店に向かう。予約しておいた越乃寒梅を受け取る。同時に買った酒は「国権」純米特別酒。福島県外不出だった酒造好適米夢の香を麹にも掛け米にも使って、酵母も県内産というもの。飲み口はすっきり。甘ったるさはなし。吟醸香は強くないが、酒らしい香り。アルコール臭はなしで、特に高度数ではないが、十分な酩酊を誘う。
そのまま「アロマ」でコーヒー豆600グラム。コーヒーの日のキャンペーンで「コーヒー豆両手でつかみ取り」というのをやっていた。が、ガラガラポンではずれてつかみどれませんでした。
3時に店に出勤。店では今朝降ろした荷物の整理はすっかり終わり、前々から保留になっていたものの品だしに取り掛かっていた。折から来店のお得意様O氏と古い全集はよかった談義をしばし。商品としての売れ行きと、本の内容の価値は必ずしも連動しない。
本日は疲れてしまって仕事にならないということで、早めに帰宅。夕飯は生春巻き。子供たちの母Kは早めにダウン。就寝の音楽は(某サイトhttp://www.sam.hi-ho.ne.jp/t-suzuki/c_suites/reviews.htmlでべた褒めだった)Morten Zeuthenのバッハ無伴奏チェロ組曲。前に聞いたときは、明るく開放的で、音がでかいだけだと思ったが、今日は楽器の音そのもの弦の震えまで聞こえる感じ。溌溂とした演奏で、それでいてある種の演奏にありがちな自我や押し付けがましさを感じない。確かに「精神の深み」とは違った音楽の楽しみがここにはあるように感じた。